小説:女神の骨格(麻見和史)
空き家だった洋館で火災が発生。その洋館から頭部は男性、胴体は女性の白骨化した遺体が発見される。如月塔子と殺人分析班のメンバーが難事件に挑む推理小説。
結論からいうと、すごく良く考えられた話で面白かった。如月塔子が所属する殺人分析班の目線で話が進むのだが、殺人分析班の日課は夜に居酒屋で1日の捜査の振りかえりをすること。解決すべき問題は何か、今日分かった事実をもとに推理できることは何かをチームで整理していく。まさにこのステップが話を面白くしている。通常であれば「犯人はあの人かな?」「いや、こっちの方があやしいな」など、色々考えながら読むのだが、随所に訪れる殺人分析班の振りかえりにミスリードされてしまうのだ。犯人が判明して、ミスリードされたことに気づいたときの悔しさったら!
新刊でジャケ買いしたこの小説は、どうやらシリーズもので過去に5冊でてるみたい!麻見さんの小説、はじめて読ませてもらったけど、すごく良い出会いでした。次を読むのが楽しみです。